樹林化
日本の河川では、戦前から至るところにダムが作られてきました。その結果、河川に土砂が供給されなくなり、自然河川では土砂供給により礫河原が広がっていたであろうところに、今や林が広がっています。このような状況がもう何十年も続いているために、若い世代にとっては、河原=林とのイメージが焼き付いてしまっているかもしれません。
写真は神奈川県の相模川中流域です。松が植林されているのがもともと堤防だった所です。
その河原側はこの写真のように、礫が埋もれながらも残っていることから、礫河原だったことが分かります。
かつての礫河原はすっかり林(それも外来種が多い)に覆われています。礫河原が少なくなることで、川の水質はどうなるのか?実はまだきちんと調べられていません。早急に取り組みたい課題のひとつです。