いまでも肥料に使われる沈水植物
山陰地方にある汽水湖・中海では、写真館「あまりにもふつうのことだったから」でご紹介した海草のアマモ以外に、海藻のウミトラノオも肥料に使われていました。海藻は岩場に生えるので桁を引いて採集するのではなく、長い竹竿を写真のように、持ち手に近い方で結った道具を使っていました。
この道具は自家消費用肥料の採集用に、中海では今でも現役で使われていました。
ここはたまたま広い堤防なので、採集したウミトラノオはそのまま堤防の石の上に広げて干します。大体1日堤防で干し、コンテナに一年間使用する量を詰めて持ち帰り、自宅でもう半日干したらできあがり、だそうです。